ASUS TUF Gaming A16 (FA608UM)は買いか?RTX 5060搭載の実力を本音で辛口レビュー!
- まるこ

- 1月20日
- 読了時間: 7分
「ゲーミングノートPCが欲しいけれど、失敗したくない」 「RTX 5060という新しい響きに惹かれるが、本当に価格に見合うのか?」
30代、40代になって自分への投資としてPCを買うとき、絶対に避けたいのが「安物買いの銭失い」と、逆に「オーバースペックすぎて使いこなせない」という事態です。
メーカーの公式サイトを見れば「最強」「没入感」「長時間駆動」と魅力的な言葉が並んでいますが、それらを鵜呑みにしてはいけません。特にゲーミングノートというジャンルは、熱、騒音、そして重量という「カタログスペックに現れにくいデメリット」が潜んでいるからです。
今回は、ASUSのタフネスモデル「TUF Gaming A16 FA608UM」を、良い点も悪い点も包み隠さずレビューします。結論から言うと、このPCは「質実剛健な傑作」になり得ますが、「ある一つの致命的な弱点」を許容できるかどうかが購入の分かれ目になります。
TUF Gaming A16とは?普通のノートPCとの違いをわかりやすく解説

まず、この「TUF(タフ)」というシリーズが何なのかを整理しましょう。ASUSには「ROG」というキラキラ光る高級ブランドと、この「TUF」という高耐久・コスパ重視のブランドがあります。
TUF Gaming A16は、名前の通り軍用規格(MIL規格)のテストをクリアする頑丈さが売りです。普通の薄型ノートPCと決定的に違うのは、以下の点です。
冷却システムがガチ: 普通のPCなら溶けそうな高負荷でも、爆音のファンで冷やし切る構造。
GPUの性能: 「RTX 5060」という最新グラフィックボードを積んでおり、一般的な事務用PCの何倍もの描画処理能力があります。
重さと厚み: 頑丈さと冷却を優先しているため、スマートではありません。
初心者が誤解しがちなのは、「ゲーミングPCだから何でもサクサクだろう」という点。確かに速いですが、その代償として「携帯性」と「静音性」は犠牲になっていることを理解しておく必要があります。
目次
TUF Gaming A16はどんなシーンに向いている?相性の良い場面

このPCが輝くのは、間違いなく「据え置きメインで、たまに場所を移動する」という使い方です。
向いているシーン:
自宅のリビングや書斎: デスクトップを置く場所はないが、最新ゲームを高画質で遊びたい。
動画編集の現場: メモリが32GBあるため、4K動画のカット編集やプレビューも快適です。
出張先のホテル: 「ACアダプタ込み」で持ち運ぶ覚悟があるなら、出張先が最高のゲーム部屋になります。
向かないシーン:
カフェでの作業: 2.2kgの黒い塊を広げるのは威圧感がありますし、ファンの音が周囲の迷惑になる可能性があります。
毎日の通勤・通学: これを毎日背負うのは、もはや筋トレです。腰を痛める前にやめましょう。
TUF Gaming A16のメリット

辛口レビュアーの私ですが、このモデルには素直に拍手を送りたいポイントがいくつかあります。
メモリ32GBが標準搭載: ここが一番の評価ポイントです。多くのメーカーがコストダウンのために16GBでお茶を濁す中、最初から32GB積んでいるのは非常に良心的。最新ゲームや動画編集ソフトはメモリをバカ食いするので、後から増設する手間が省けるのは大きいです。
バッテリー駆動 22.2時間という「怪物」: ゲーミングノートで20時間超えの公称値は異常です。もちろんゲームをすれば2時間も持ちませんが、事務作業やWeb閲覧ならACアダプタなしで一日中使える可能性があります。Ryzenプロセッサの省電力性能が効いています。
RTX 5060の将来性: ミドルレンジの5060は、フルHD~WQHD解像度であれば、向こう数年はほとんどのゲームが快適に動くスペックです。コスパと性能のバランスが最も良いラインと言えます。
TUF Gaming A16のデメリット

さて、ここからが本題です。良いことばかり言っても信用されませんので、買う前に知っておくべき「残念な点」を指摘します。
SSD 512GBは少なすぎる: はっきり言いますが、今の時代にゲーミングPCで512GBは「容量不足」です。最近の大型タイトルは1本で100GB〜150GBを使います。OSやシステム領域を除けば、実質ゲーム2〜3本入れたらパンクします。外付けSSDを買うか、自分で換装する覚悟が必要です。ここはケチってほしくなかった。
2.2kgはずっしり重い: スペック表の2.2kgは本体のみの重さです。巨大なACアダプタを含めれば3kg近くになります。これを「モバイル」と呼ぶには無理があります。
ディスプレイの輝度と色域: TUFシリーズの宿命ですが、上位機種のROGに比べると液晶の品質(特に明るさと色の鮮やかさ)はワンランク落ちることが多いです。クリエイターが「厳密な色補正」をするなら、外部モニターが必須になるでしょう。
TUF Gaming A16はこんな人におすすめ

このPCは「誰にでもおすすめ」ではありません。以下のような人に特化しています。
推奨: 「コスパ重視で長く使える相棒が欲しい」「メモリ増設作業なんてやりたくない」「見た目の派手さより頑丈さが大事」という30代〜40代の実用主義者。
非推奨: 「薄くて軽いPCが正義」「ストレージ容量を気にせずゲームをたくさんインストールしたい」「最高画質の4Kゲーミングを求めている」人。
正直、ストレージ管理が面倒な人には向きません。そこを工夫できる人には最高の相棒になります。
失敗しないゲーミングノートの選び方

このモデルに限らず、ゲーミングノート選びで失敗しないための基準を辛口で伝授します。
スペック(GPU): CPUよりGPU(グラボ)にお金をかけてください。RTX 5060は合格ラインです。これより下(5050など)だと、最新ゲームですぐに力不足を感じます。
耐久性: ヒンジ(画面の開閉部分)が弱いメーカーは避けましょう。TUFはその点、堅牢なので安心です。
価格帯: 安すぎるモデルは「排熱」と「液晶」がひどいです。このFA608UMのようなミドルレンジが、排熱設計もしっかりしており一番故障リスクが低いです。
使いやすさ: キーボードの配列に変な癖がないかチェックしてください。ASUSは英語配列を無理やり日本語化したようなキーがある場合があるので、Enterキー周りの写真は要確認です。
サポート品質: 海外メーカーはサポートが淡白です。「壊れたら自分で調べる」くらいの気概が必要です。
高価格モデルは何が違う?安いモデルとの性能差
「もっと高い30万円以上のPCと何が違うの?」という疑問にお答えします。
高いモデル(ROGなど)との決定的な差は「質感」「液晶の美しさ」「SSD容量」です。 上位モデルは金属ボディで高級感があり、液晶は有機ELなどで圧倒的に綺麗です。そしてSSDも最初から1TB以上積んでいます。
しかし、単に「ゲームが動くか、動かないか」という点だけで言えば、このTUF Gaming A16と倍の値段のPCで、体験に倍の差は出ません。フレームレートが多少変わる程度です。「ゲームの中身を楽しみたい」なら、このモデルで十分お釣りが来ます。
TUF Gaming A16を正しく使うコツ・お手入れ方法
長く使うために、以下のNG行為だけは避けてください。
布団やカーペットの上で使う:
底面の吸気口が塞がり、熱暴走します。寿命を縮める一番の原因です。必ず硬い机の上で使いましょう。
バッテリーをつなぎっぱなしで放置
ASUSには「バッテリーケアモード(80%充電で止める機能)」があります。自宅で使うときは必ずこれを設定してください。これをやらないと、1〜2年でバッテリーが死にます。
SSD容量をギリギリまで使う
512GBしかないのでパンパンになりがちですが、SSDは空き容量が減ると速度が劇的に低下します。常に20%(約100GB)は空けておくのが鉄則です。やはり外付けSSDは必須でしょう。
まとめ
TUF Gaming A16 FA608UMについて、忖度なしで整理します。
買うべき理由:
メモリ32GB搭載で、マルチタスクや動画編集にも強い。
RTX 5060搭載で最新ゲームも安心。
バッテリー持ちが良く、いざという時のモバイル性も確保されている。
やめた方がいい理由:
SSD 512GBでは容量不足が目に見えている。
重くて持ち運びはしんどい。
「ストレージ不足」という明確な弱点はありますが、それを補って余りある「メモリ32GB」と「堅牢性」というメリットがあります。 自分でデータのやりくりができる大人なゲーマーにとって、これほど頼りになる相棒はいません。浮いたお金で外付けSSDを買って、賢く使い倒すのが正解です。
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