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FLASHFORGE AD5Xを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?

  • 執筆者の写真: まるこ
    まるこ
  • 1月22日
  • 読了時間: 6分
FLASHFORGE AD5X

家庭用3Dプリンターの中でも、「失敗の少なさ」と「使いやすさ」で定評のあるFLASHFORGE(フラッシュフォージ)。その最新モデルとして注目を集めているのが『FLASHFORGE AD5X(Adventurer 5M Pro)』です。

最大600mm/sという驚異的なプリント速度と、完全密閉型のボディによる安定性をウリにしていますが、ネット上の口コミを見ると「ファンの音がうるさい」「専用ノズルのコストが気になる」といった不安な声もちらほら。

決して安い買い物ではないだけに、本当に広告通りの性能があるのか気になりますよね。そこで今回は、実際に『FLASHFORGE AD5X』を購入し、その実力を徹底的に検証しました。

プリント精度や速度はもちろん、静音性やメンテナンスのしやすさまで厳しくチェックしたので、購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。


【結論】箱から出してすぐ使える「爆速・安定」の優等生。初心者が最初に選ぶ一台として最適

結論から言うと、「面倒な調整なしで、誰でもきれいな高速造形ができる完成された一台」です。

検証して最も感動したのは、初期設定の簡単さとプリントの安定感です。独自の「ワンクリック・オートレベリング」機能により、3Dプリンター最大の難関である「水平出し」の作業が不要。箱から出してわずか10分程度で、驚くほど高品質なモデルを出力できました。

また、完全密閉型(エンクロージャー)のため、ABSなどの反りやすい素材も安定して出力可能。HEPAフィルター搭載でニオイ対策も万全なため、リビングや子供のいる家庭でも安心して設置できます。

ただし、高速動作時のファンの動作音はそれなりに大きく、寝室での使用には向きません。それでも、この価格帯でこれだけの機能と安定性を詰め込んだ機種は希少です。


おすすめな人
  • 3Dプリンター初心者で、面倒な調整につまずきたくない人

  • ABSやASAなど、PLA以外のフィラメントも積極的に使いたい人

  • 子供やペットがいるため、安全な密閉型ボディを選びたい人

  • 印刷待ち時間をとにかく短縮したい人


おすすめできない人
  • 多色刷り(マルチカラープリント)をメインで楽しみたい人

  • 深夜に稼働させることが多く、完全な静音性を求める人

  • サードパーティ製のノズルを安価に使いたい人(独自規格のため)


デメリットが気になる人へのおすすめ商品

『FLASHFORGE AD5X』の弱点である「マルチカラー対応」や「静音性」がどうしても気になる場合は、以下のモデルも検討してみてください。

マルチカラー印刷を楽しみたいなら

Bambu Lab P1S Combo

AMS(自動フィラメント供給システム)により、最大4色〜16色のマルチカラー印刷が可能です。フィギュア作成などで色分けを重視するならこちらがベストバイです。

Bambu Lab P1S Combo

さらなるコストパフォーマンスを求めるなら

Creality K1C

AD5Xと同様の高速・密閉型ですが、実売価格がやや安価になる傾向があります。ただし、初期設定やアプリの使い勝手はFLASHFORGEの方が初心者フレンドリーです。

Creality K1C

FLASHFORGE AD5X、Bambu Lab P1S Combo、Creality K1C完全比較

項目

FLASHFORGE AD5X

Bambu Lab P1S Combo

Creality K1C

特徴一言

コスパ最強のマルチカラー機

シェアNo.1の安定感と完成度

カーボンに強い堅牢・高速機

マルチカラー

標準対応 (4色)


本体一体型IFSで省スペース

標準対応 (4色)


AMS付属 (最大16色まで拡張可)

非対応 (単色)


※別途CFSキット等で多色化は可能

筐体タイプ

オープン型


※囲いなし。ABS等は不向き

密閉型


プラスチック&ガラスカバー

密閉型


ガラス&アクリルカバー

造形エリア

220 × 220 × 220 mm

256 × 256 × 256 mm


※最も広い

220 × 220 × 250 mm


※高さが少しある

最大印刷速度

600 mm/s

500 mm/s

600 mm/s

ノズル最高温度

300℃

300℃

300℃

得意な素材

PLA, PETG, TPU


※エンクロージャーがないため

全般 (PLA, ABS, ASA等)


※密閉型で反りに強い

CF(カーボン)入り, ABS等


※ノズルが非常に高耐久

カメラ

なし (別売オプション)

あり (720p 0.5fps)


コマ送り程度だが監視可能

あり (AIカメラ)


スパゲッティ検知など高機能

ノズル交換

ワンタッチ (3秒)

ネジ・配線作業が必要

ワンタッチ (ユニコーンノズル)

静音性

ややうるさい (オープンなため)

うるさい (ファン全開時)

普通 (密閉により多少軽減)

設置スペース

コンパクト


フィラメントが側面一体型

やや場所をとる


本体+AMS(上部or横)が必要

コンパクト


本体背面にフィラメント


3DプリンターFLASHFORGE AD5Xとは?

『FLASHFORGE AD5X(Adventurer 5M Pro)』は、老舗3DプリンターメーカーFLASHFORGEが放つ、次世代の高速FDM(熱溶解積層方式)プリンターです。

従来の「Adventurer 3/4」シリーズで培った使いやすさはそのままに、産業用でも採用される「CoreXY構造」を採用。これにより、ヘッドの動きが軽量化され、最大600mm/sという爆速プリントを実現しています。


【基本スペック】

  • 本体サイズ: 380 × 400 × 453mm

  • 最大造形サイズ: 220 × 220 × 220mm

  • 最大プリント速度: 600mm/s

  • ノズル最高温度: 280℃(高温対応)

  • 接続: Wi-Fi / Ethernet / USBメモリ

  • 特長: 完全自動レベリング、HEPAフィルター、カメラ内蔵、クイックチェンジノズル


検証してわかったよい点・気になる点


1. 操作性・使い心地:スマホ感覚で使えるタッチパネルが優秀

本体正面のタッチパネルは感度が良く、UI(画面デザイン)も直感的です。日本語対応も完璧で、迷うことなく操作できました。 特に素晴らしかったのが「フィラメントロード(挿入)」の簡単さです。画面の指示に従うだけで、加熱から押し出しまで自動で行ってくれます。PCやスマホアプリからのWi-Fi転送もスムーズで、SDカードを抜き差しする手間がないのは大きなメリットです。


2. 機能性・プリント品質:この速度でこの綺麗さは驚異的

実際に「3DBenchy(船のモデル)」を出力検証しましたが、わずか10分強で完了しました。従来のプリンターなら1時間近くかかっていた作業が一瞬です。 速いだけでなく、積層痕(層の縞模様)も目立たず、寸法精度も非常に高い結果となりました。冷却ファンが強力なおかげで、オーバーハング(空中に浮いた部分)も垂れ下がることなく綺麗に造形されています。


3. デザイン・質感:部屋に置いても違和感のない家電ライクな外観

無骨な機械といった見た目が多い3Dプリンターの中で、AD5Xは四隅が丸みを帯びたデザインで、家電のような親しみやすさがあります。 ドアや天板がしっかり閉まる密閉構造は、ABS樹脂を印刷する際の「保温効果」だけでなく、動作中の誤接触を防ぐ安全ガードとしての役割も果たしています。


4. メンテナンス性:ノズル交換がわずか3秒!

特筆すべきは「ワンタッチノズル交換」です。 通常、ノズル交換は工具を使って熱い状態で回して……と火傷のリスクがある作業ですが、本機はレバーを握って引き抜くだけ。0.4mmから0.6mmや0.25mmへ、用途に合わせて瞬時に切り替えられます。これは検証チーム内でも「革命的」と高評価でした。


5. 気になった点:本気モード時の「音」と「揺れ」

スペック通りの高速印刷を行うと、冷却ファンが全開になり、掃除機並みの「ブオーーッ」という風切り音がします。また、ヘッドが激しく動くため、設置している机がしっかりしていないと振動が伝わります。 ただし、「静音モード」に切り替えれば速度は落ちますが、夜間でも使えるレベルまで静かになります。状況に応じて使い分けるのが良いでしょう。


まとめ

「失敗したくない初心者」から「手軽に数を量産したい中級者」まで、幅広く推せる良作

『FLASHFORGE AD5X』は、3Dプリンターにありがちな「調整の難しさ」や「待ち時間の長さ」といったストレスを極限まで取り除いた製品です。

価格は激安エントリー機よりは高いですが、「水平出しの失敗でゴミを量産する時間」や「設定に悩む時間」をお金で買うと考えれば、コストパフォーマンスは極めて高いと言えます。

マルチカラー印刷が必須でないのであれば、現時点で最もバランスの取れた選択肢の一つです。自宅でアイデアをすぐに形にしたいクリエイターや、子供の知育玩具を作りたいお父さん・お母さんに、自信を持っておすすめします。

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