3DプリンターBambu Lab P2Sを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
- まるこ

- 1月22日
- 読了時間: 7分
更新日:1月23日
2025年10月に待望のリリースを迎え、瞬く間に3Dプリンター界の新たなスタンダードとなった「Bambu Lab P2S」。
前モデル「P1S」は圧倒的なコスパで市場を席巻しましたが、「画面が使いにくい」「動作音がうるさい」といった弱点もありました。それらの課題を克服し、さらに新型AMS2 Proへの対応やタッチスクリーン搭載など、全方位に進化したとされるP2S。
ネット上では「これでX1Cは不要?」「静音化は本当?」といった期待の声がある一方、「AMS2 Proの恩恵はどれくらい?」「価格差分の価値はある?」といった疑問も飛び交っています。
今回は、その実力を確かめるために、Bambu Lab P2S(AMS2 Proコンボ)を実際に購入し、徹底的に検証しました。
【結論】P1Sの不満を全解消。2026年の新たな覇権プリンター
結論から言うと、Bambu Lab P2Sは「予算10万円以下なら、これ以外を選ぶ理由が見当たらない」と言えるほどの完成度でした。
前作で最大のネックだった「操作性の悪さ」がタッチスクリーン化で完全に解消され、リビングに置いても許容できるレベルまで「静音化」が進んでいます。印刷品質や速度は相変わらず最高峰。初心者からハイアマチュアまで、万人に自信を持っておすすめできる一台です。
おすすめな人
3Dプリンター初心者(箱から出してすぐ使える手軽さを求める人)
マンション・集合住宅住まい(夜間の印刷音が気になる人)
多色造形(マルチカラー)を楽しみたい人(AMS2 Proのロス低減・高速化は素晴らしい)
旧P1S/P1Pからの買い替えを検討している人
おすすめできない人
産業レベルのAI検知機能を必須とする人(スパゲッティ検出等のAI機能はXシリーズやHシリーズが上位)
安価な修理・改造を楽しみたい人(独自規格パーツが多く、ブラックボックス化している)
デメリットが気になる人へのおすすめ商品
もしP2Sの価格(約9万円前後〜)が気になる場合は、以下の製品も検討してみてください。
もっと安く始めたいなら 👉
Bambu Lab A1 オープンフレーム型ですが、印刷品質はP2Sと同等。価格は半額近く、初めての一台としてリスクが低い選択肢です。

3DプリンターBambu Lab P2Sとは?
中国Bambu Lab社が2025年10月に発売した、CoreXY方式のFDM(熱溶解積層)3Dプリンターです。大ヒット作「P1S」の正当後継機にあたります。
【主なスペック・進化点】
接続方式: Wi-Fi / Bluetooth
操作画面: 5インチ・カラータッチスクリーン搭載(P1Sのモノクロ液晶から大幅進化)
最大造形サイズ: 256 × 256 × 256 mm
対応素材: PLA, PETG, TPU, ABS, ASA, PC, PAなど(密閉型のため反りやすい素材も可)
新機能: アクティブノイズキャンセリング(モーター音低減)、AMS2 Pro対応(フィラメント交換の高速化・廃棄ロス低減)
検証してわかったよい点・気になる点
1. 操作性・使い心地:タッチパネル搭載でストレスゼロに
前作P1Sユーザーが最も感動するのはここでしょう。 これまではスマホアプリ(Bambu Handy)に頼りがちだった操作が、本体の5インチタッチスクリーンで完結します。フィラメントのロード/アンロード、温度調整、メンテナンス操作が直感的に行えるようになり、「ボタンをポチポチ押す」ストレスから解放されました。UIのレスポンスもスマホ並みにサクサクです。
2. 機能性:AMS2 Proとの連携が最強
今回同時に検証した「AMS2 Pro(自動素材供給システム)」との連携が非常にスムーズです。 特にマルチカラー印刷時の「フィラメント切り替え時間」が体感で2〜3割短縮されています。また、パージ(色替え時の捨て素材)の量が最適化され、以前よりもゴミが減ったのは嬉しい誤算でした。 Wi-Fi接続も安定しており、スライサーソフト「Bambu Studio」からデータを飛ばして、わずか数秒で印刷が始まります。
3. 静音性:驚くほど静かになった
「静音ファン」と「モーターノイズキャンセリング技術」のおかげで、印刷中の騒音が劇的に下がりました。 以前は「キュイーン!ゴオオオ!」という高周波や風切り音が部屋に響きましたが、P2Sでは「サーッ…」という低いファンの音が主になります。これなら、隣の部屋で寝ていても気にならないレベルです。夜間の長時間印刷も躊躇なく行えます。
4. メンテナンス性・気になった点
印刷品質は文句なしのツルツル・高精細ですが、メンテナンス性には注意が必要です。
ノズル交換: X1C同様のクイック交換式になったとはいえ、やはり専用パーツが必要です。
カメラ位置: チャンバー内カメラの画質は向上しましたが、位置が固定で、暗いフィラメントだと見えにくい点は変わっていません。LED照明を追加したくなります。
ビルドプレート: 付属のテクスチャードPEIプレートは定着が良いですが、ツルツルの底面にしたい場合は別売りのプレートを買い足す必要があります。
Bambu Lab P2S Combo(AMS2 Proセット)にするか悩まれている方
「予算が許すなら迷わずコンボ一択。後から買い足すと絶対後悔します」
P2S Comboは、単なる「色替えができるプリンター」ではありません。「フィラメント管理の自動化」と「造形品質の底上げ」を実現するセットです。
プラス数万円の投資で、面倒なフィラメント交換作業から一生解放され、さらにプロ並みのきれいなオーバーハング(宙に浮いた形状)印刷が可能になります。「とりあえず単体で…」と迷っているなら、無理をしてでも最初からコンボを買うことを強くおすすめします。
AMS2 Pro(コンボセット)で何ができる?検証してわかった3つの進化
1. 「捨てフィラメント(パージ)」が激減し、印刷スピードが向上
マルチカラー印刷の最大の欠点は、色を切り替えるたびに出る「大量のゴミ(うんち)」と「待ち時間」でした。 検証の結果、AMS2 Proはフィラメントの引き込み・送り出し速度が体感で約1.5倍に高速化。さらに、スライサーの最適化と合わせて廃棄フィラメントの量が旧モデル比で約30〜40%削減されていました。 フィラメントの節約になるだけでなく、長時間の印刷でも時短効果が絶大です。
2. 待望の「乾燥機能(簡易ドライヤー)」を搭載
これが最大の進化点です。旧AMSは密閉容器でしたが、AMS2 Proにはヒーター機能が追加されました。 湿気に弱いPLAやPETG、ナイロンなどをセットしたまま、印刷中に最適な湿度を保ってくれます。「久しぶりに印刷しようとしたらフィラメントが吸湿してパキパキに折れた」という悲劇とはもうおさらばです。これだけでコンボを選ぶ価値があります。
3. 「サポート材専用フィラメント」が手軽に使える
多色印刷をしない人にもコンボを推す最大の理由がこれです。 本体の素材(例:PLA)とは別に、サポート材との接触面(インターフェース)だけに「剥がれやすい専用素材(またはPETG)」を自動で割り当てることができます。 検証では、複雑なフィギュアのサポート材が「ペリッ」とシールのように剥がれ、底面がツルツルの仕上がりになりました。この体験をしてしまうと、もうAMSなしの印刷には戻れません。
実際に使って気になった点(コンボ特有のデメリット)
設置スペースの高さ問題
P2Sの上にAMS2 Proを載せる形になるため、高さがかなり必要になります。ラックの中段などに設置予定の方は、上部のフタを開けてフィラメントを交換するための「余白」が十分にあるか必ず計測してください。
リールの相性問題は残る
Bambu Lab純正のリールは完璧に動作しますが、サードパーティ製(他社製)の紙製リールなどは、縁が潰れていたりするとうまく回転しないことがあります。その場合は、プリントした「アダプター」を装着するなどの工夫が必要で
まとめ
「迷ったらこれを買っておけば間違いない」と言い切れる、2026年の決定版。
Bambu Lab P2Sは、前作P1Sの「コスパの良さ」を維持しつつ、ユーザー体験を損なっていた「操作性」と「音」を完璧に改善してきました。 約9万円(コンボセットで約12万円〜)という価格は安くはありませんが、トラブルシューティングに費やす時間を「印刷を楽しむ時間」に変えられると考えれば、コストパフォーマンスは最強です。
これから3Dプリンターを趣味にしたい方、あるいは古い機種からの買い替えを検討している方にとって、今選ぶべきベストバイは間違いなくこの一台です。


