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Bambu Lab P2S Comboレビュー|子供のアンパンマン人形を作り続けた5ヶ月の記録

  • 1月22日
  • 読了時間: 11分

🖥 執筆者:まるこ(まるこブログ編集長)

公開日:2026年1月22日 更新日:2026年5月7日

Bambu Lab P2S Combo

アンパンマンの人形を、プラスチックで自分で作れる日が来るとは思っていなかった。

子供3人の父親として、市販のおもちゃを買い与えることは当然してきた。ただ「子供が欲しがっているキャラクターのパーツが廃盤で手に入らない」「レゴのブロックが1個だけ足りない」という場面が想像以上に多かった。

そこに3Dプリンターという選択肢が現れた。

初めての3DプリンターとしてBambu Lab P2S Comboを選んで5ヶ月が経つ。アンパンマン、ドキンちゃん、バイキンマン——子供がリクエストしてくるキャラクターを出力して、一緒に色を塗った。レゴのパーツが足りなくなったら補充した。

技術的なスペックより先に、「何を作れるか」から話を始める。

まるこの評価:8.5点 / 10点満点


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目次


家に3Dプリンターを置いた理由

きっかけは「レゴのパーツが1個だけ足りない」という状況だった。

子供が気に入っているレゴのセットで、特定のパーツが破損して使えなくなった。公式サイトで取り寄せを試みたが、そのパーツ単体での入手が困難だった。「このパーツさえあれば遊べるのに」という状況が何度か重なった。

その流れで「3Dプリンターがあれば自分で作れるのでは」と調べ始めた。3Dプリンターを一台も使ったことがない状態からの検討で、「設定が難しそう」「失敗が多そう」という不安があった。

Bambu Lab P2Sを選んだのは、「初心者でも調整なしで使い始められる」という評判が多かったからだ。AMS2 Proコンボを選んだのは、子供が色とりどりのキャラクターを欲しがると予想したからだ。


5ヶ月で実際に作ったもの

アンパンマンの人形シリーズ

無料の3Dデータ配布サイトから入手したデータを出力して、子供と一緒にアクリル絵の具で色を塗った。アンパンマン・ドキンちゃん・バイキンマン・カレーパンマンと、リクエストされるたびに出力し続けた。

出力時間は小さめのフィギュアで1〜2時間程度。出力が終わった翌朝に子供と色塗りをするのが週末の定番の過ごし方になっている。市販のプラスチックフィギュアと比べると表面の滑らかさは劣るが、「自分で作った」という体験の価値は別のものだ。


レゴの補修パーツ

入手困難になったパーツや破損したパーツをデータから出力した。寸法の精度が重要だが、P2Sは0.05mmレベルの精度が出るため、実際のレゴパーツと組み合わせて使えるレベルのものが出力できた。

子供がレゴで遊ぶたびに「あのパーツが足りない」という状況がなくなったのは、予想以上に生活が楽になった感覚だ。


AMS2 Proコンボの多色出力

4色同時出力の機能を使って、色ごとにフィラメントを切り替えながら出力する多色造形も試した。設定はBambu Studio(スライサーソフト)上で行うが、操作自体は直感的で、3Dプリンター初心者の自分でも1週間ほどで慣れられた。

色の切り替え部分で発生するカラーチェンジタワー(捨て素材)が机の脇に積み重なっていくのは、想定外の場所を取る出来事だった。


Bambu Lab P2S Comboを使ってわかった良かった点

タッチスクリーンで操作に迷わなかった

3Dプリンターを使ったことがない状態で買い始めた。不安だったのは「設定が難しくて使いこなせないのでは」という点だ。

5インチのタッチスクリーンは、スマートフォン感覚で操作できる。「設定画面でどこを触ればいいかわからない」という迷いが、予想よりはるかに少なかった。電源を入れて初出力まで、自分の場合は数時間で完了した。


Wi-Fi経由でスマホからプリントを開始できる

Bambu Handy(スマホアプリ)を使うと、スマホからプリントの開始・停止・進捗確認ができる。子供が寝た後にデータをセットして、翌朝出力が完了している状態で起きるという使い方が定番になった。

プリント中のカメラ映像もスマホで確認できるため、失敗が起きていないかを別の部屋から確認できる点も実用的だ。


AIエラー検知で失敗が減った

出力中にフィラメントが絡まったり、プレートから剥がれたりするトラブルが起きると、プリントが止まって通知が届く。5ヶ月で数回このアラートを受け取り、そのたびに大きな素材のロスを防げた。

3Dプリンター初心者にとって「出力中に何か起きていないか」という不安は常にある。自動で検知して止まる仕組みは、初心者が安心して放置できる根拠になる。


正直なデメリット

出力中の匂いがある

フィラメントを溶かして積層する過程で、独特の匂いが発生する。密閉型の筐体なのである程度抑えられているが、完全にゼロではない。

家族がいるリビングや寝室での使用は正直難しい。出力中は換気できる部屋に置いておく必要がある。使用しているフィラメントの種類(PLAかABSか)によっても匂いの強さが変わる。PLAフィラメントは比較的匂いが少ない。


カラーチェンジタワーの捨て素材が多い

AMS2 Proで多色印刷をすると、色を切り替えるたびに「カラーチェンジタワー」と呼ばれる捨て素材が積み重なる。これは機能上避けられない仕様だが、出力のたびに素材のロスと廃棄物が出る点は想定より気になった。

多色印刷の頻度が高い場合は、このロス分のフィラメントコストも計算に入れておく必要がある。


フィラメントの維持コストがかかる

本体購入後のランニングコストとして、フィラメント代が継続的にかかる。1kgのPLAフィラメントは1,500〜3,000円程度だが、AMS2 Proで複数色を常備する場合は4〜8本分の在庫管理が必要になる。

本体の購入コストだけでなく、長期的なフィラメント代を含めたコスト感を持っておく必要がある。


ビルドサイズは256mm角が上限

256mm×256mm×256mmのビルドボリュームは、家庭用途では十分な場合が多い。ただし30cm以上の大型造形物を一体で出力したい場合には対応できない。大型出力が必要な場合はパーツ分割して後から接合する手順が必要になる。


事務所のFlashforge AD5Xとの使い分け

編集部の事務所にはFlashforge AD5Xを設置している。家のP2S Comboと事務所のAD5Xを5ヶ月使い比べて見えてきた違いを整理する。

比較項目

Bambu Lab P2S Combo

Flashforge AD5X

設置場所

自宅

事務所

主な用途

子供のおもちゃ・レゴパーツ補修

業務用パーツ・試作品

多色印刷

あり(AMS2 Pro・4色)

あり(4色)

最大印刷速度

500mm/s

600mm/s

筐体

密閉型

密閉型

操作画面

5インチタッチスクリーン

タッチスクリーン

アプリ連携

Bambu Handy(スマホ)

FlashPrint(PC)

匂い

少しある

少しある

向いている用途

家庭・初心者・子供のおもちゃ

業務・試作・精度重視

P2S Comboのエコシステム(Bambu Studio・スマホアプリ・AIエラー検知)は初心者の自分が自宅で使うには整っていた。AD5Xは事務所でより精密な出力が必要な場面に向いているという役割分担になっている。


基本スペック

項目

内容

ビルドボリューム

256 × 256 × 256mm

最大印刷速度

500mm/s

対応フィラメント

PLA / PETG / TPU / ABS / ASA / PA / PC / AMS対応素材

タッチスクリーン

5インチ

カメラ

内蔵(Wi-Fi経由でスマホ確認可)

AIエラー検知

あり(スパゲッティ検知・剥がれ検知)

騒音レベル

約45dB(標準モード)

AMS2 Proフィラメント数

最大4色同時

接続

Wi-Fi / LAN / USB

重量

本体約14.7kg(AMS2 Pro込み)


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P2S Comboを買うべき人・急がなくていい人

買って良かった人の特徴

子供のおもちゃ・フィギュア・レゴパーツなど「生活の中で作りたいものが具体的にある人」には強く向いている。3Dプリンター初心者でも調整なしで使い始めやすい設計で、スマホアプリとAIエラー検知は長時間の放置運用を安心にしてくれる。

多色印刷(AMS2 Pro)を使いたい人には、設定の複雑さが少なく入りやすい。ただし多色印刷のカラーチェンジタワーとランニングコストは事前に把握しておく必要がある。


急がなくていい人の特徴

30cm以上の大型造形物を一体で作りたい場合は対応できない。静音性を最優先する場合は、出力中に一定の動作音と匂いがあることを承知の上で判断してほしい。すでにX1 Carbonなどのハイエンド機を持っている場合、造形精度の向上は限定的だ。


3製品比較:用途別の選び方

スペック比較表

項目

Bambu Lab P2S Combo

Creality K2 Plus Combo

Bambu Lab A1 Combo

価格(目安)

約148,000円

約200,000円〜

約89,800円

駆動方式

CoreXY / 密閉型

CoreXY / 密閉型

ベッドスリンガー / 開放型

造形サイズ

256×256×256mm

350×350×350mm

256×256×256mm

マルチカラー

AMS 2 Pro(4色〜最大16色)

CFS(4色〜最大16色)

AMS lite(4色)

庫内温度制御

受動的保温(密閉のみ)

アクティブヒーター最大60℃

なし

操作画面

5インチ タッチパネル

4.3インチ タッチパネル

3.5インチ タッチパネル

カメラ

1080p 30fps

デュアルAIカメラ

低フレームレート

静音性

中(ファン音大きめ)

高(静か)

推奨素材

PLA, PETG, ABS, ASA, PA-CFなど

産業用エンプラ含む

PLA, PETG, TPU

どれを選ぶべきか

Bambu Lab P2S Combo

向いているのは、多色印刷を本格的にやりたい・P1Sの使いにくさを解消したい・現在の最適解を求めている方。弱点だった画面・ノズル・カメラ・AMSがすべて刷新された完成形。


Creality K2 Plus Combo

(YouTube・口コミ調査ベース)が向いているのは、ヘルメットなど大型造形物を印刷したい方、またはABSやASAを反らせずに安定出力したい方。350mm角の造形サイズと60℃アクティブヒーターの組み合わせはP2Sにはできない。


Bambu Lab A1 Combo

「P2Sの爆音は生活環境的に厳しい…でも多色印刷はしたい」という方には、P2Sよりも圧倒的に静かで寝室の隣でも回せるBambu Lab A1 Comboが圧倒的におすすめです。一般的な素材(PLAなど)しか使わないなら出力品質はP2Sと遜色ないため、予算を10万円以下に抑えたい初心者の最初の1台としては間違いなく最高のコスパを発揮しますよ。

他の密閉型3Dプリンターも比較したい方へ 関連記事:Flashforge AD5X 実機レビュー!メリット・デメリットを徹底解説

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Bambu Lab A1 Combo

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【絶対に知っておくべきフィラメントの罠】

 多色印刷(AMS)を使うと、パージブロック(廃材)として想像以上のスピードでフィラメントを消費します。「せっかく本体が届いたのにインク切れで印刷できない!」とならないよう、本体を買うタイミングで必ず汎用性が高く綺麗に印刷できる「Bambu Lab純正(またはeSUNなど互換の)PLAフィラメント(黒・白・赤などの基本色)」を数本多めにまとめ買いしておくのが、多色印刷をストレスなく楽しむための絶対条件ですよ!


よくある質問

3Dプリンターを初めて使う人でも使いこなせますか?

5ヶ月前まで3Dプリンターを一台も使ったことがなかった立場から答えると、P2S Comboは初心者が始めやすい設計になっている。タッチスクリーンの操作とスマホアプリのセットで、最初の数週間の学習コストが他機種より少ない。ただし3Dデータの入手や作成、スライサーソフトの基本操作は別途学ぶ必要がある。


子供のおもちゃを作るのに使えますか?

使える。アンパンマン・ドキンちゃん・バイキンマン・レゴパーツと実際に作り続けた5ヶ月の実体験がある。無料の3Dデータ配布サイト(Thingiverse等)から欲しいキャラクターのデータを入手して出力するという流れが現実的だ。色塗りはアクリル絵の具で対応できる。


出力中の匂いはどれくらいですか?

PLAフィラメントを使った場合、わずかに甘い匂いが発生する。密閉型なのである程度抑えられているが、完全ゼロではない。換気できる部屋での使用を推奨する。ABSフィラメントはPLAより匂いが強いため、家庭内での使用はPLAの方が現実的だ。


AMS2 Proのカラーチェンジタワーはどれくらい素材を消費しますか?

色の切り替え回数と印刷する色の組み合わせによって異なるが、多色印刷では本体の印刷物と同程度の捨て素材が出ることがある。フィラメントのコストとして計算に入れておく必要がある。


P2S単体とComboどちらを選べばいいですか?

フィギュアや色付きパーツなど多色印刷が目的ならComboが向いている。単色の実用パーツ中心ならP2S単体でも十分だ。AMS2 ProはCombo購入後に別途追加できないため、多色印刷の可能性が少しでもあるなら最初からComboを選んでおく方が後悔が少ない。


まとめ

Bambu Lab P2S Comboを買って5ヶ月が経った。

アンパンマンの人形を作って子供と色を塗った週末、レゴのパーツが補修できた瞬間——3Dプリンターがある生活が日常になった。技術的なレビューで語られるスペックより、「作れるものが増えた」という体験の変化の方が、使い続けた5ヶ月で感じた本質だ。

出力中の匂いとカラーチェンジタワーの廃材は正直なデメリットとして残る。ただし「初めての3Dプリンターとして安心して使い始められるか」という問いへの答えは、この5ヶ月の経験から「イエス」だ。


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執筆者

🖥 まるこ(編集長)

PC・ガジェット担当。子供3人の父親。Bambu Lab P2S Comboを自宅に導入して5ヶ月。アンパンマン人形・ドキンちゃん・バイキンマン・レゴパーツの補修を子供と一緒に制作中。事務所にはFlashforge AD5Xを設置し、両機種を使い分けている。「初心者が家庭で使えるか」を軸に検証。

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