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TourBox Elite Plusレビュー|4.4万円の左手デバイスで「画面から目を離さない編集」は手に入るのか

まるこ

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🖊 この記事を書いた人:まるこ(PC・ガジェット担当) / 本記事はTourBox Elite Plus を実際に購入し、動画編集の作業に組み込んで使った一次体験をもとにしています。

動画や写真の編集をしていると、明るさやブラシサイズを少し変えるたびにキーの同時押しを探し、視線がいちいちキーボードへ飛ぶ。この「編集のリズムが途切れる感じ」が地味にストレスでした。それを解決すると噂の左手デバイスの最上位機、それが TourBox Elite Plus(約4.4万円)です。

安い買い物ではありません。この記事では「画面から目を離さずに編集する」という約束を本当に叶えてくれるのか、良かった点だけでなく最初の数週間の“しんどさ”まで正直に書きます。

TourBox Elite Plus 本体

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マウスやペンを右手で動かしながら、左手でブラシサイズ・タイムライン移動・数値の微調整を担当させる——これが左手デバイスの発想です。キーボードのショートカットと決定的に違うのは、「回す」操作ができること。スライダーを数値1つぶんだけ動かしたい時、キーの連打ではなくダイヤルをコリッと回すだけで済み、しかも画面から目を離さずに手元だけで完結します。編集は“微調整の連続”なので、この差が積み重なると体感がまるで変わります。

一番の驚きは、ダイヤルの「カリカリ」という振動だった

使い始めて最初に驚いたのが、Elite Plus 最大の売りであるハプティックフィードバック(触覚振動)です。ダイヤルを回すと「カリカリッ」という物理的な手応えが指先に返ってきて、目で確認しなくても「今どれだけ動かしたか」が指で分かる。数値の微調整がとにかくやりやすい。この振動は強度を変えたり、オフにしたりも可能です。

本体の約376gという“適度な重さ”も効いていて、底面のゴムと相まって、勢いよく操作してもデスク上でズレません。安っぽさは皆無で、UV抗菌・耐指紋加工のさらさらした手触りも上質。特にトランスルーセント(半透明)モデルは内部のメカ構造がうっすら見えて、ガジェット好きの所有欲を満たしてくれます。

TourBox Elite Plus 操作の様子

実際の使いどころ|動画編集のタイムライン操作が別物になった

私が主に使ったのは動画編集です。いちばん変わったのがタイムライン操作でした。ダイヤルにタイムラインの拡大・縮小や再生ヘッドの移動を割り当てると、キーボードに指を伸ばさずに、左手だけでカット点を行き来できます。カラーやエフェクトの数値もダイヤルで1メモリずつ“手の感触で”詰められるので、「マウスで少し行き過ぎて戻す」あの往復が消えました。視線を画面に置いたまま、編集のリズムが途切れない——これがこの道具の一番おいしいところです。

慣れるまでのリアル|数日はガイド頼み、越えると無意識になる

良いことばかりではありません。独特のボタン配置に慣れるまでが本当の勝負です。ボタンの形や位置が意図的に不規則に作られているぶん、使い始めの数日は「どのボタンに何を割り当てたか」を忘れ、画面のガイドを見る回数が増えて、正直一時的にむしろ作業が遅くなりました。特にサイドボタンとトップボタンの同時押しは、手の大きさによっては少し窮屈に感じます。

ただ、私の場合は1週間ほどで指が配置を覚え、そこからは編集スピードが体感でめっちゃ上がりました。ガイドを見なくなり、考える前に手が動く。この“慣れるまでの約1週間”を越えられるかが、この機械と付き合えるかどうかの分かれ目です。逆に言えば、越えさえすれば見返りは大きい道具でした。

ここを「設定を育てる楽しさ」と感じられるかどうかで、この道具の評価は真っ二つに分かれます。手っ取り早く速くなりたい人には、最初の壁は高いと正直に思います。

化けるのは「TourBox Console」を設定してから

この機械の本体は、実はソフトの「TourBox Console」です。使っているアプリに合わせて設定(プロファイル)が自動で切り替わるのが本当に便利で、Photoshop を開けば写真用、Premiere を開けば動画用、ブラウザに移ればブラウザ用へと、意識せず切り替わります。「ボタン一つで複数のショートカットを連続実行するマクロ」も組めて、複雑な処理を一撃にできます。

裏を返せば設定画面はやや複雑で、自分に最適な環境を作るには数時間の“設定いじり”が要ります。プリセットも配布されていますが、真価を引き出すには手を入れる前提だと思っておくと良いです。

電池式・耐指紋加工——「長く使う道具」としての地味な正解

意外と語られませんが、Bluetooth時は単3電池2本で動くのは長く使ううえで理にかなっています。内蔵バッテリー式は数年でバッテリーがへたりますが、電池式なら交換するだけで即・満充電に戻せる。電池持ちも良く、検証中に切れることはありませんでした。

唯一の弱点はボタンの隙間にホコリが溜まりやすいこと。分解清掃は難しい構造なので、たまにエアダスターで吹くのが現実的なメンテです。

スペックと、Neo / Lite との違い(どれを選ぶ?)

項目 内容
接続方式 デュアルBluetooth 5.0 LE / USB Type-C(有線)
対応OS macOS / Windows / iPadOS
サイズ・重量 約116×101×44mm / 約376g(電池含まず)
入力数 14個(11ボタン+3回転系のノブ・ダイヤル・スクロール)
触覚フィードバック あり(強度の調整・オフが可能)
電源 単3電池2本(Bluetooth時) / USB給電
表面素材 UV抗菌・耐指紋加工(さらさら)
参考価格 約44,000〜48,000円

TourBox には価格の違う3モデルがあります。振動機能と無線が要るなら Elite Plus据え置きでコスパ重視なら Neo入門・持ち運び重視なら Lite、が大まかな指針です。

Elite Plus Neo Lite
参考価格 約44,000〜48,000円 約23,000〜25,000円 約13,500〜15,000円
接続 Bluetooth+有線USB-C 有線USB-Cのみ 有線USB-Cのみ
触覚フィードバック あり(強度調整可) なし なし
入力数 14個 14個 8個(ダイヤルなし)
重量 約376g 約370g 約329g(最軽量)
向く人 無線派・iPad併用・プロ全般 据え置きでコスパ重視 入門・持ち運び重視

▼ 有線でよく、振動も不要なら「Neo」:基本機能はほぼ同じでコスパに優れます。

▼ 初めての1台・軽さ重視なら「Lite」:ボタンを絞ったエントリーモデルです。

こんな人には、正直おすすめしない

⚠️ Web閲覧や簡単な事務作業しかしない人自分好みのキー配置を考えるのが面倒な人1万円以下で探している人には向きません。多機能さも振動も宝の持ち腐れになり、学習コストだけが残ります。約400g近い重量なので、ノートと一緒に持ち歩く用途にも不向きです。

結局、誰が買うと“元が取れる”のか

TourBox Elite Plus は入力機器というより「編集時間を買う道具」でした。慣れるまで約1週間の投資は要りますが、それを越えると指の疲れが減り、視線が画面に固定され、作業スピードが体感でしっかり上がります。特に動画編集でタイムラインを行き来する人なら、毎日数時間の作業で確実に元が取れます。逆に、たまに使う程度なら Neo・Lite で十分。「毎日編集する人の相棒」という一点で、これは強くおすすめできる一台です。

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この記事を書いた人

まるこ

まるこ(PC・ガジェット担当/編集長)

デスク周りのガジェットを実際に買って毎日使い、良い所も引っかかった所も正直に書きます。

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