スマートグラスってどうなん?RayNeo Air 3sを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
- まるこ

- 27 分前
- 読了時間: 6分
TCL RayNeoが展開する「RayNeo Air 3s」は、かけるだけで目の前に201インチ相当の巨大スクリーンが広がるAR/XRグラスです。
ソニー製Micro OLEDパネルを採用した高精細な映像美や、独自の「HueView」技術による自然な色合い、そして最大120Hzのリフレッシュレート対応など、スペック上では映画鑑賞やゲームに最適といえる一台です。
しかし、ネット上の口コミを見てみると「画面の端が少しぼやける」「長時間つけていると鼻が痛くなる」「ケーブルが邪魔」といった懸念の声も見受けられます。決して安い買い物ではないだけに、実際の使い心地が気になるところです。
そこで今回は、RayNeo Air 3sを実際に使用して徹底検証しました。画質、装着感、音質など、メーカーの謳い文句が本当なのか、その実力を本音でレビューします。

【結論】鮮やかな映像美と「音漏れ防止」が優秀。没入感を持ち運びたい人に最適な一台
結論から言うと、RayNeo Air 3sは「外出先や自宅の好きな場所で、手軽に大画面エンタメを楽しみたい人」にとって、非常に満足度の高い選択肢です。
検証して最も感動したのは、その映像の鮮明さと色再現性です。独自の画像処理エンジンのおかげか、映画の暗いシーンでも黒つぶれが少なく、非常にコントラストの効いた美しい映像が楽しめました。また、従来のスマートグラスで課題だった「音漏れ」に関しても、ウィスパーモードの搭載により、静かなカフェや寝室でも周囲を気にせず使いやすくなっています。
一方で、画面の四隅の視認性には個人差が出やすい点や、完全な無線ではないためケーブルの取り回しが必要な点は留意が必要です。しかし、そのデメリットを補って余りある没入体験が得られるため、XRグラスの入門機としても、買い替え候補としても有力な一台と言えます。
おすすめな人
寝転がりながら大画面で映画やアニメを見たい人
出張や移動中にプライベートシアターが欲しい人
120Hz対応の携帯ゲーム機(Steam DeckやROG Allyなど)を大画面で遊びたい人
周囲への音漏れを気にする人
おすすめできない人
視力が悪く、コンタクトレンズを使用したくない人(別途補正レンズが必要)
iPhone 14以前のモデルを使用しており、変換アダプターを持ち歩きたくない人
完全ワイヤレスでの視聴を求めている人
デメリットが気になる人へのおすすめ商品
もしRayNeo Air 3sの「視力補正の手間」や「遮光性」が気になる場合は、以下の商品も検討してみてください。
Rokid Max
0.00Dから-6.00Dまでの視度調整機能が本体に内蔵されています。近視の方でも、裸眼のままダイヤルを回すだけでピント合わせが可能です。メガネやコンタクトなしで使いたい方におすすめです。
XREAL Air 2 Pro
ボタン一つでレンズの透過率を変更できる「電子調光機能」を搭載しています。明るい場所でも遮光カバーなしで没入感を高めたい方や、逆に周囲の状況を確認しながら使いたい方に適しています。
3商品の比較表
比較項目 | RayNeo Air 3s | Rokid Max | XREAL Air 2 Pro |
1. 視野角 (FOV) | 約 46〜47度 (201インチ相当) | 約 50度 (215インチ相当・最大) | 約 46度 (130〜330インチ変動※) |
2. 輝度 (明るさ) | 650 nits | 600 nits | 500 nits |
3. 視度調整機能 | なし (インサートレンズ作成が必要) | あり (0.00D 〜 -6.00D まで調整可) | なし (インサートレンズ作成が必要) |
4. 調光機能 | なし (物理カバー等の装着が必要) | なし (物理カバーの装着が必要) | 電子調光あり 3段階に透過率変更 |
5. リフレッシュレート | 最大 120Hz | 最大 120Hz | 最大 120Hz |
6. 音響 (スピーカー) | 4スピーカー (クアッド構成・音漏れ防止強) | 2スピーカー (高音質だが標準的) | 2スピーカー (指向性オーディオ搭載) |
7. コントラスト比 | 200,000:1 | 100,000:1 | 100,000:1 |
8. 重量 | 約 76〜80g | 約 75g | 約 75g |
9. 接続・エコシステム | USB-C / Pocket TV | USB-C / Rokid Station | USB-C / XREAL Beam (周辺機器が最も充実) |
10. 実勢価格 (目安) | 約 40,000円前後 | 約 55,000〜60,000円 | 約 62,000円前後 |
スマートグラスRayNeo Air 3sとは?
RayNeo Air 3sは、TCL RayNeoが開発したサングラス型のウェアラブルディスプレイです。PC、スマートフォン、ゲーム機などとUSB Type-Cケーブル1本で接続し、映像を投影します。

主なスペック
ディスプレイ:Sony製 0.55インチ Micro OLED
解像度:1920 × 1080(両眼)
視野角(FOV):46度
画面サイズ:201インチ相当(6m先)
リフレッシュレート:通常60Hz / 最大120Hz
重量:約76g(ケーブル含まず)
その他機能:3Dモード対応、ウィスパーモード(音漏れ防止)
前モデルからの進化点として、画質調整機能の強化や、装着感の改善、そして音質の向上が挙げられます。特に「HueView」ディスプレイにより、長時間見ていても目が疲れにくい自然な色合いを実現しているのが特徴です。
検証してわかったよい点・気になる点
実際にRayNeo Air 3sを使用して、以下のポイントを検証しました。
1. 映像品質:文字までくっきり見える高精細さ
モニターが実際にPCと接続してテキスト作業や動画視聴を行いましたが、映像のシャープさは特筆ものです。 Excelの細かい文字やWebブラウザの文字も潰れることなく、はっきりと読むことができました。特に「HueView」の効果か、色が過度に飽和せず自然なトーンで表示されるため、アニメや映画を見ても目が疲れにくい印象です。 120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、FPSゲームやアクションゲームをプレイした際のヌルヌル感は、一般的な60Hzのモニターとは段違いでした。
2. 装着感:柔らかいパッドで負担減、だが調整は必要
重量は約76gと軽量設計です。ノーズパッドとテンプル(つる)の先端が肌触りの良い素材に変更されており、着け心地は非常にソフトです。 検証中に2時間の映画を1本見ましたが、耳の裏が痛くなることはありませんでした。 ただし、鼻の高さや顔の幅によっては、画面の最適な位置(アイボックス)を見つけるのに少し調整が必要です。位置がズレると画面の四隅がケラれて(欠けて)見えることがあったため、付属のノーズパッドで自分に合う高さを見つけるのが重要だと感じました。
3. 音質とプライバシー:自分だけの空間を作れる
「ウィスパーモード」の効果は検証でもしっかり確認できました。 音量を中程度にして静かな部屋で使用しても、隣にいる人にはほとんどシャカシャカ音が聞こえません。スピーカーが耳の近くに配置されており、中低音もしっかり響くため、イヤホンなしでも十分な迫力を楽しめます。 新幹線や飛行機など、隣に人がいる環境でも気兼ねなく使えるレベルに仕上がっています。
4. 機能性と操作性:シンプルだがアプリ依存な面も
本体のつる部分に、輝度調整や音量調整のボタン、ウィスパーモードの切り替えスイッチがあり、手元を見ずに直感的に操作できる点は非常に便利です。 USB Type-C(DisplayPort Alt Mode対応)機器であればケーブルを挿すだけで即座に画面が表示される「プラグアンドプレイ」の手軽さは最高です。 一方で、ARグラスとしての高度な機能(3DoF固定表示など)を使いたい場合は、対応するAndroidスマホや専用アダプターが必要になるため、iPhoneユーザーやPCメインのユーザーにとっては「ただの高品質な外部モニター」という使い方が主になります。

まとめ
RayNeo Air 3sは、約5万円前後の価格帯において、画質・音質・装着感のバランスが非常に優れたARグラスです。
特に「画質の良さ」と「音漏れの少なさ」は、同価格帯のライバル機と比較しても頭一つ抜けている印象を受けました。仕事のサブモニターとして使うもよし、寝る前の映画鑑賞用として使うもよし。大画面を持ち歩くという体験は、一度味わうと手放せなくなる魅力があります。
「自分だけのプライベートシアターが欲しいけれど、大きなモニターやプロジェクターは置けない」という方にとって、RayNeo Air 3sは間違いなく投資する価値のある一台です。





