【2025年2月最新版】マザーボードMSI MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFIを徹底レビュー!実際に気になった点は?
- 12 時間前
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最新のRyzenプロセッサーに対応し、ゲーミングマザーボードの「王道」として期待されるMSI MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFI。「コスパ最強のB650の後継機」「これを選んでおけば間違いない」と評判ですが、一方で「オーディオ機能が最低限」「背面USBポートがもう少し欲しい」といった声も聞かれます。
そこで今回は、MSI MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFIを実際に使用して、組み立てやすさ・機能性・安定性を徹底的に検証しました。
購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

【結論】迷ったらこれを選ぶべき。最新機能を網羅した「新・鉄板」マザーボード
結論から言うと、「価格・性能・組みやすさのバランスが完成された、自作PC初心者の決定版」です。
14フェーズの電源回路は、ハイエンドのRyzen 9シリーズを搭載しても動作が非常に安定しており、VRMヒートシンクの冷却性能も優秀でした。特に評価したいのが、MSI独自の「EZ DIY」機能です。M.2 SSDやWi-Fiアンテナを工具なしで取り付けられる機構は、自作PCの面倒な手間を劇的に減らしてくれました。
一方で、オンボードオーディオのチップセットはエントリークラスのものが採用されており、音質にこだわるユーザーには物足りなさがあります。しかし、USB DACやゲーミングヘッドセットを使用する多くのゲーマーにとっては、大きな問題にはならないでしょう。
総じて、最新のWi-Fi 7にも対応しつつ価格を抑えた、長く使える高コスパな一台と言えます。
おすすめな人
初めて自作PCに挑戦する人(EZ DIY機能が非常に便利)
Ryzen 7やRyzen 9を使って安定したゲーミングPCを組みたい人
Wi-Fi 7などの最新規格を安価に導入したい人
派手なLEDよりも、質実剛健なブラックデザインを好む人
おすすめできない人
オンボードサウンドで高音質を楽しみたい人(別途DAC推奨)
背面のUSBポートが10個以上必要な人
極限のオーバークロックを楽しみたい人(上位のMPG/MEGシリーズ推奨)
デメリットが気になる人へのおすすめ商品
もし本商品の「オーディオ性能」や「拡張性」に不安がある場合は、以下のモデルも検討してみてください。
より高品質なサウンドと拡張性を求めるなら
MSI MPG Z890 CARBON WIFI Z890価格は上がりますが、オーディオ回路が強化され、USBポート数やM.2スロットの構成もよりリッチになります。
コストを極限まで抑えたいなら
MSI PRO B850-P WIFI ゲーミング向けの装飾や巨大なヒートシンクを省いたビジネス・クリエイター向けモデル。性能は維持しつつ、より安価に購入できます。
マザーボード3商品の比較表
比較項目 | MPG Z890 CARBON WIFI | MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFI | PRO B850-P WIFI |
1. 対応CPU / ソケット | Intel Core Ultra 200S (LGA1851) | AMD Ryzen 9000/8000/7000 (AM5) | AMD Ryzen 9000/8000/7000 (AM5) |
2. チップセット | Intel Z890 (ハイエンド) | AMD B850 (ミドルレンジ) | AMD B850 (ミドルレンジ) |
3. 製品グレード | MPG (アッパーミドル~ハイエンド) 性能・装飾重視のカーボンデザイン | MAG (ミドルレンジ) 耐久性とコスパ重視のゲーミングモデル | PRO (スタンダード) オフィス・業務向けの実用重視モデル |
4. 電源回路 (VRM) | 20+1+1+1フェーズ (110A SPS) 極めて強力。大幅なOCも余裕 | 12~14フェーズ (推定) 定格~軽いOC向け。必要十分 | 12+2+1フェーズ 定格運用向け。安定性重視 |
5. メモリ対応 | DDR5 最大 9200+ MT/s (OC) | DDR5 最大 8200+ MT/s (OC) | DDR5 最大 8200+ MT/s (OC) |
6. 拡張スロット | 2x PCIe 5.0 x16形状 1x PCIe 4.0 x16形状 | 1x PCIe 5.0 x16 1x PCIe 3.0 x1 | 1x PCIe 5.0 x16 1x PCIe 4.0 x4 2x PCIe 3.0 x1 |
7. M.2 SSDスロット | 計5基 (1x Gen5, 4x Gen4) 全てにヒートシンク装備 | 計3基 (1x Gen5, 1x Gen4, 1x Gen3) ※Gen5スロットなど主要箇所に装備 | 計3基 (1x Gen5, 1x Gen4, 1x Gen4) ※Gen5スロットのみ装備の場合あり |
8. ネットワーク | 5G LAN + 2.5G LAN (デュアル) Wi-Fi 7 (5.8Gbps) | 5G LAN (シングル) Wi-Fi 7 (5.8Gbps) | 5G LAN (シングル) Wi-Fi 7 (5.8Gbps) |
9. 背面インターフェース | Thunderbolt 4 (40Gbps) x2 USB 10Gbps x11 など超充実 | USB 10Gbps (Type-C/A) USB 5Gbps など標準的 | USB 10Gbps (Type-C/A) USB 5Gbps など標準的 |
10. オーディオ | Realtek ALC1220P (高音質) 7.1ch ハイレゾ対応 | Realtek ALC897 (標準) 7.1ch HD Audio | Realtek ALC897 (標準) 7.1ch HD Audio |
各モデルの推奨ユーザー
1. MSI MPG Z890 CARBON WIFI (Intel)
ターゲット: クリエイター、ハードコアゲーマー、予算に余裕がある方。
特徴: 圧倒的な電源回路と拡張性(M.2スロット5基、Thunderbolt 4搭載)が魅力です。Intel Core Ultra 9などの最上位CPUを使って、動画編集や配信、重いゲームを同時にこなすような「最強構成」を目指す場合に最適です。LANが2ポートあるため、業務用のネットワーク分離なども可能です。
2. MSI MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFI (AMD)
ターゲット: コスパ重視のゲーマー、Ryzen 7 9800X3Dなどで自作したい方。
特徴: 必要十分な機能(5G LAN、Wi-Fi 7、PCIe 5.0)を揃えつつ、装飾や過剰な機能を削いで価格を抑えた「質実剛健」なモデルです。PROシリーズよりもヒートシンクが大きめで、長時間のゲームプレイにおける冷却性能に優れています。「MAX」モデルは最新のメモリ互換性やホワイト系のカラーリングが特徴となることが多いです。
3. MSI PRO B850-P WIFI (AMD)
ターゲット: ビジネス用途、コストを抑えて最新PCを組みたい方。
特徴: 派手なLEDやデザインを省いたシンプルモデルです。基本性能はGAMING PLUSと近いですが、VRMヒートシンクのサイズや装飾パネルが簡素化されています。PCケースに入れた際に「光らせなくていい」「安く済ませたい」という場合はこちらがベストバイです。
MSI MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFIとは?
MSI(エムエスアイ)の「MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFI」は、耐久性と安定性を重視したゲーミングマザーボードです。
AMDの最新チップセット「B850」を搭載し、最新世代のRyzenプロセッサーの性能をフルに引き出す設計になっています。モデル名にある「MAX」や「WIFI」が示す通り、最新の無線通信規格であるWi-Fi 7に対応しているのが大きな特徴です。
基本スペック
フォームファクタ: ATX
ソケット: AM5(Ryzen 7000/8000/9000シリーズ対応)
メモリ: DDR5対応(最大256GB / EXPO対応)
電源フェーズ: 14+2+1 Duet Rail Power System
ネットワーク: Wi-Fi 7 / 2.5G LAN
特徴: EZ M.2 Clip II、大型ヒートシンク搭載
検証してわかったよい点・気になる点
ここからは、実際にPCを組み立てて検証した結果を詳しく解説します。
1. 操作性・組みやすさ:工具不要の進化に感動
実際に組んでみて最も感動したのが、ユーザビリティの高さです。 これまでの自作PCでは、小さなネジを落としてイライラすることがありましたが、本製品は「EZ M.2 Clip II」を採用しており、SSDを押し込むだけでカチッと固定されます。また、Wi-Fiアンテナも回してねじ込むタイプではなく、ワンタッチで端子に挿し込むだけの「EZ Antenna」になっており、設置の手間が大幅に減りました。
BIOS画面(Click BIOS X)も高解像度で見やすく、XMP/EXPOプロファイルをワンクリックで適用できるため、初心者でも迷わず設定できるでしょう。
2. 機能性・安定性:ハイエンドCPUでも余裕の冷却
Ryzen 9 9950X(検証用CPU)を搭載し、Cinebenchで高負荷をかけて検証を行いました。 大型の拡張ヒートシンクのおかげで、VRM(電源回路)の温度は高負荷時でも70℃台前半で安定しており、サーマルスロットリング(熱による性能低下)は一切発生しませんでした。ミドルレンジ帯の価格ながら、ハイエンドCPUの性能をしっかりと受け止められる堅牢な作りです。
Wi-Fi 7の通信速度も良好で、無線接続でも有線並みの低遅延を実現していました。オンラインゲームも無線で十分に楽しめます。
3. デザイン・質感:落ち着いたブラックでどんなケースにも合う
基板からヒートシンクまでブラックとグレーで統一されたデザインは、非常にクールです。 MAGシリーズ特有のミリタリー感のある幾何学模様がプリントされていますが、主張しすぎないため、ガラスパネル越しに見えてもスマートです。RGB LEDはチップセット付近に控えめに搭載されているのみなので、「光らせたい派」は別途ファンやメモリで装飾する必要がありますが、「光らなくていい派」には最適なデザインです。
4. 気になった点:背面USBとオーディオ
懸念点として挙げられるのは、やはり背面I/OパネルのUSBポート数です。 マウス、キーボード、ヘッドセット、WEBカメラなどを接続すると、空きポートが少なくなります。多くの周辺機器を使う方は、PCケースのフロントポートを活用するか、USBハブの導入を想定したほうがよいでしょう。
また、オーディオチップは「Realtek ALC897」を採用しています。これは一般的な音質で、YouTube視聴や通常のゲームプレイには全く問題ありませんが、足音を聞き分けるFPSガチ勢や、高音質で音楽を聴きたいユーザーにとっては、やや解像度不足に感じる可能性があります。

まとめ
MSI MAG B850 GAMING PLUS MAX WIFIは、価格・性能・機能のバランスが極めて高いレベルでまとまった優等生モデルです。
オーディオ周りなど一部でコストダウンは見られますが、「最新のRyzenで快適にゲームがしたい」「面倒な組み立ては楽に済ませたい」という大多数のユーザーのニーズには完璧に応えてくれます。
これからAM5プラットフォームで自作PCを組むなら、まず候補に入れるべき一台と言えるでしょう。




