モニターアームを買う前に知っておくべきこと|2製品を長期使用した編集部の本音
- 1月29日
- 読了時間: 10分
更新日:5月2日
🖥 執筆者:まるこ(まるこブログ編集長)
公開日:2026年1月29日 更新日:2026年5月2日
モニターアームを買って、最初にやったことは「机の奥の板を取り外す」ことだった。
クランプを机の天板に挟もうとしたら、奥に固定されている板が邪魔で挟めなかった。ネジを外して板を取り除き、ようやく取り付けができた。購入前にまったく想定していなかった作業だった。
モニターアームに関する記事のほとんどが、製品のスペックと価格を並べるだけで「取り付けられるかどうか」をほぼ触れない。でも実際に設置してみると、そこが一番のハードルになる。
編集部ではエルゴトロン LXにLG UltraFine 40U990A-Wを、Amazonベーシック モニターアームに別のモニターを取り付けて、どちらも長期間使い続けている。
この記事は、その実体験をベースに書く。
目次
買う前に確認すること——設置できるかどうかが最初の関門

モニターアームを購入して最初に直面したのは、スペックでも価格でもなく「そもそも取り付けられるか」という問題だった。
編集部の机には天板の奥側に固定された板があった。モニターアームのクランプ(挟み込む金具)を天板に取り付けようとすると、この板が干渉して挟めない。結果的にネジを外して板を取り除くことで解決したが、購入前にまったく想定していなかった作業だった。
この問題は意外と多くの机で起きる。購入前に以下を必ず確認してほしい。
確認ポイント①:天板の後ろ側に障害物がないか 天板の後ろ端から2〜5cm内側にクランプを挟むスペースが必要になる。奥に仕切り板・フレーム・引き出しのレールがある机では、クランプが入らないか、入っても固定できない場合がある。
確認ポイント②:天板の厚みが適合しているか 多くのクランプ式アームは天板厚10〜60mm程度に対応している。ガラス天板・薄すぎる天板・極端に厚い天板では使用できない場合がある。
確認ポイント③:モニターの背面にVESAネジ穴があるか モニターの背面に75×75mmまたは100×100mmのネジ穴(VESAマウント)がなければ取り付けできない。購入前にモニターの仕様書で確認する。
確認ポイント④:モニターの重量が耐荷重以内か スタンドを外した状態のモニター重量をカタログで調べ、アームの耐荷重の範囲内かを確認する。重量がオーバーすると時間とともにアームが下がってくる。
この4点をクリアしてから、製品を選ぶ順序が正しい。
モニターアームが必要な人・不要な人
モニターアームは全員に必要なわけではない。判断の目安を書いておく。
導入する価値がある人
デスクにモニタースタンドが置いてあり、その足元のスペースが使えなくなっている人。スタンドをアームに替えると、その場所にキーボードを収納したり書類を広げたりできるようになる。
首や肩の凝りが慢性化している人。モニターを目線の高さまで上げることで、下を向く角度が減る。編集部ではLG UltraFine 40U990A-Wのような重量のあるウルトラワイドモニターを使っているが、高さを自分の目線に合わせられるメリットは体感として大きかった。
急がなくていい人
モニタースタンドで高さがちょうどよく、デスクの広さにも不満がない場合は、急いで導入する必要はない。アームは設置に手間がかかるため、不満がない状態で導入しても恩恵を感じにくい。
選び方の本質——スペックより先に確認すべき3点
カタログスペックを比較する前に、以下の3点で絞り込む。
① ガス圧式かメカニカル式か
モニターを頻繁に動かしたい人にはガス圧式(ガススプリング式)が向いている。片手で軽く押すだけで高さと位置が変わり、手を離した場所で止まる。エルゴトロンLXはメカニカルスプリング式だが、調整後の保持力が高く、一度位置を決めると安定する。
頻繁に動かさず、設置後はほぼ固定で使う人にはメカニカル式でも十分だ。
② 耐荷重に余裕があるか
スタンドを外した状態のモニター重量の1.5倍程度の耐荷重があるモデルを選ぶ。余裕がないと、長期間使ううちにアームが少しずつ下がってくる。LG UltraFine 40U990A-Wは約9kgあり、エルゴトロンLXの耐荷重11.3kgは適切な余裕だった。
③ 机に取り付けられるか(再確認)
上で書いた確認ポイントを必ず先に済ませる。スペックがどれだけ良くても、机に取り付けられなければ意味がない。
編集部が長期使用した2製品の正直な評価
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム
項目 | 内容 |
可動方式 | メカニカルスプリング |
耐荷重 | 3.2〜11.3kg |
対応サイズ | 〜34インチ |
取付方法 | クランプ / グロメット |
保証 | 10年 |
参考価格 | 約22,000〜25,000円 |
LG UltraFine 40U990A-W(約9kg)を取り付けて長期間使用している。重量のあるウルトラワイドモニターを支えながら、タイピング中に画面がブレることは一度もない。安定性に関しては文句がない。
位置を変える時は六角レンチでスプリングの張力を調整してから動かす。ガス圧式のようにワンタッチで動くわけではないが、一度高さを決めたらほぼ動かさない使い方であれば問題ない。
取り付けの際、前述の通り机の奥板を外す作業が発生した。これはエルゴトロンLXの問題ではなくクランプ式全般の話だが、机の構造を事前に確認しておかないと購入後に想定外の作業が生じる。
10年保証がついており、長期間使う前提で選ぶなら安心感がある。
Amazonベーシック モニターアーム シングル
項目 | 内容 |
可動方式 | メカニカルスプリング |
耐荷重 | 2.3〜11.3kg |
対応サイズ | 〜32インチ |
取付方法 | クランプ |
参考価格 | 約12,000〜15,000円 |
エルゴトロンLXと内部構造が非常に近いとされるモデルで、実際に長期使用しても性能面での不満は出ていない。動かした時の感触・保持力・安定感、どれもエルゴトロンLXと大きな差を体感できなかった。
デザインはロゴなしの黒一色でシンプル。エルゴトロンのロゴが目立つデザインが気になる人や、まず試してみたい人にとって選びやすい価格帯だ。
ただし、エルゴトロンLXとの明確な差もある。グロメット取り付け(天板に穴を開けて固定する方式)に非対応でクランプのみという点と、対応サイズが32インチまでという制約がある。ウルトラワイドや大型モニターには使えないため、モニターのサイズを先に確認する必要がある。
他のおすすめ6製品
編集部の実機使用は上記2製品だが、用途・予算・デザインによっては以下も選択肢になる。
エルゴトロン MXV デスクモニターアーム
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エルゴトロンLXよりスリムなV字ベース設計で、デスク上の占有面積が小さい。見た目をすっきりさせたい人向け。耐荷重は9.1kgとLXより若干低いため、重めのモニターには注意が必要だ。参考価格:約20,000〜23,000円。
グリーンハウス ゲーミングモニターアーム GH-GAMA1
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ガス圧式で片手で高さを変えられる。ゲーミングモニターの重量に対応できる耐荷重11kgと、頻繁に画面位置を変えるゲーマー向けの設計。参考価格:約15,000〜18,000円。
Pixio PS1S モニターアーム
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ホワイトカラーのモデルがあり、白系のデスク環境との相性が良い。ガス圧式で操作が軽い。ホワイトビルドにしたい人の選択肢になる。参考価格:約12,000〜16,000円。
エレコム モニターアーム DPA-SS08BK
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国内メーカーの安心感と5軸可動の自由度を両立。ガス圧式でケーブルホルダー付き。日本語サポートを重視したい人向け。参考価格:約15,000〜20,000円。
サンワダイレクト モニターアーム 100-LA018

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ポール(支柱)固定式で高さを頻繁に変えない使い方に向いている。設置後は位置を固定して安定させたい人に向いた設計だ。参考価格:約8,000〜12,000円。
アイリスオーヤマ モニターアーム DA-4550

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シンプルな機能と低価格が特徴。「とにかくモニターを浮かせたい」という目的を最小コストで実現する。機能にこだわりがない入門用として選びやすい。参考価格:約5,000〜8,000円。
8製品まとめ比較表
製品名 | 可動方式 | 耐荷重 | 対応サイズ | 編集部実機 | 参考価格 |
エルゴトロン LX | メカニカル | 3.2〜11.3kg | 〜34インチ | あり(長期使用) | 約22,000〜25,000円 |
Amazonベーシック | メカニカル | 2.3〜11.3kg | 〜32インチ | あり(長期使用) | 約12,000〜15,000円 |
エルゴトロン MXV | メカニカル | 3.2〜9.1kg | 〜34インチ | なし | 約20,000〜23,000円 |
グリーンハウス GH-GAMA1 | ガス圧 | 2.5〜11kg | 17〜35インチ | なし | 約15,000〜18,000円 |
Pixio PS1S | ガス圧 | 1〜9kg | 17〜32インチ | なし | 約12,000〜16,000円 |
エレコム DPA-SS08BK | ガス圧 | 2〜9kg | 17〜32インチ | なし | 約15,000〜20,000円 |
サンワダイレクト 100-LA018 | ポール固定 | 2〜10kg | 〜34インチ | なし | 約8,000〜12,000円 |
アイリスオーヤマ DA-4550 | スプリング | 約8kg | 17〜32インチ | なし | 約5,000〜8,000円 |
💡 モニター選びも合わせて検討したい方へ 編集部が実機検証した ウルトラワイドモニターおすすめ9機種 もご覧ください。
よくある質問
クランプが机に挟めない場合はどうすればいいですか?
机の奥に板やフレームがある場合、取り外せる構造であれば外してから取り付ける方法がある。編集部も実際にこの方法で解決した。取り外せない場合はグロメット式(天板に穴を開けて固定する方式)に対応したアームを選ぶか、机の買い替えを検討する必要がある。
タイピング中に画面が揺れます。解決策はありますか?
アームのスプリング張力の調整不足か、耐荷重ギリギリのモデルを使っていることが原因の場合が多い。付属の六角レンチで張力を強める調整を試す。それでも改善しない場合は、耐荷重に余裕のある上位モデルへの交換を検討する。
エルゴトロンLXとAmazonベーシックはどちらを選べばいいですか?
長期間使用した体感では性能差はほとんどない。32インチ以下のモニターでクランプ固定のみで問題なければAmazonベーシックで十分だ。34インチ以上のモニター・グロメット固定が必要な場合・エルゴトロンのブランドとデザインにこだわる場合はLXを選ぶとよい。
ガス圧式とメカニカル式はどちらがいいですか?
頻繁に画面の高さや位置を変える使い方にはガス圧式が快適だ。一度位置を決めたらほぼ動かさない使い方であればメカニカル式で十分。編集部は長期使用していてもメカニカル式で不満はない。
補強プレートは必要ですか?
天板が薄い・柔らかい・クランプ跡が気になる場合は挟んでおくと安心だ。補強プレートは数千円で入手できる。天板が十分な厚みと強度があれば必須ではないが、念のため用意しておくと設置時の不安が減る。
モニターのVESAネジ穴がない場合はどうすればいいですか?
VESAマウント非対応のモニターには「VESAアダプター」という変換パーツを使う方法がある。ただしアダプター経由では安定性が下がる場合もあるため、次のモニター購入時にVESA対応モデルを選ぶことを推奨する。
まとめ
モニターアームを選ぶ前に、まず「取り付けられるかどうか」を確認する。これが最初のステップであり、製品のスペックを比較するのはその後でいい。
編集部の経験では、机の奥板が干渉してクランプが挟めないという問題が購入後に発覚した。板を取り外すことで解決できたが、購入前に机の構造を確認しておけば事前に対処できた話だ。
エルゴトロンLXとAmazonベーシックを長期使用して、安定性・保持力に不満は一度もない。価格差を出す判断軸はモニターのサイズと固定方式の違いだ。34インチ以上・グロメット固定が必要ならLX、32インチ以下・クランプのみで問題なければAmazonベーシックが現実的な選択になる。
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🔹 編集部について
執筆者
🖥 まるこ(編集長)
PC・ガジェット・デスク環境担当。エルゴトロンLXにLG UltraFine 40U990A-Wを取り付けて長期使用中。Amazonベーシックも別モニターで並行使用。設置時に机の奥板を取り外した実体験をベースに、「取り付けられるか確認することが先」という視点で執筆。
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